美容室経営において絶対に欠かせないのがリピートです。
このリピートの仕組みが出来ていないと、せっかく集めた新規のお客様に逃げられてしまいます。
ましてや、常に新規客ばかりを集める自転車操業では、スタッフまでも疲弊してしまいますよね。
常にリピーターで予約がいっぱいで、離脱客に供えて新規客を補充するような状態を目指しましょう。
このサイトではそんな理想のリピートの仕組みを詳しく紐解いていきます。
目次
リピートの追うべき数字
リピートには、大きく分けて2種類あります。
それは、「新規リピート率」と「既存リピート率」です。
この数字を3ヶ月〜半年のスパンで分析し、問題があれば改善に力を入れましょう。
それでは、計算方法も合わせて解説していきます。
①新規リピート率
初めてご来店されたお客様のリピート率です。
計算方法としては、サロンによって定義は様々ですが基本は3〜6ヶ月以内にリピートされた方を指します。
実は美容室の新規客のリピート率の平均は30%台と言われています。
つまり簡単に言うと、
(例)2回目の再来客(3)÷新規客(10)=0.3(30%)
新規客が月に10人来店してくれたとしたら、3人しかリピートしてくれないという状態になりますよね。
残念ですが、これではせっかく苦労して集めた新規客が水の泡となってしまい、経営は安定しません。
なので、そんな事にならないためにも、しっかりとリピートの仕組みを作って収益を生み出す必要があります。
目安としては、最低が60%以上、基本75%以上、理想85%以上です。
②既存リピート率(離脱率)
すでに来店された事のあるお客様の継続リピート率です。
新規集客には膨大なコストがかかるので、既存客をリピートさせる事に力を入れた方が効率的です。
計算方法としては色々あるのですが、
6ヶ月間来店されていない方(離脱客)と定義すると、
離脱客÷既存客=離脱率
100%-離脱率=既存リピート率
(例)
離脱客(6ヶ月)=30人
総客数(600人)ー新規客(60人)=既存客(540人)
離脱客(30人)÷既存客(540人)=離脱率(5.6%)
100%-離脱率(5.6%)=既存リピート率(94.4%)
是非自分のサロンに落とし込んでみて計算してみてくださいね。
目安としては最低80%以上、基本は90%以上、理想は95%以上です。
具体的なリピート対策
具体的なリピート対策としては、数えたらキリがないですが抜粋して3つご紹介致します。
もしご自分のサロンで取り入れてないことがあれば是非検討されてみてください。
①接触回数増加
これは単純接触効果という心理学でもよく使われる方法です。
90日以内に3回接触する事で人は親近感や安心感をより感じるというデータが取れています。
そのため、最低90日以内に3回はアプローチする対策を講じる事でリピート率が上がりやすくなります。
②次回予約
最近の美容室では定番となってきた次回予約。
この次回予約をきっちり取っていく事で、来店サイクルが短くなるだけでなく、予約が確保出来るので日々の売り上げに追われないで済みます。
昔に比べると受け入れられやすくなりましたが、まだまだ抵抗が大きい方も多いです。
そのため、確実に取りたい方は特典や割引をつけるなどの工夫が必要となります。
③ビフォーアフター
お客様はなんだかんだ言って変化(結果)を求めています。
「自分のサロンに来てくれたから、こんなに変わりましたよ!」
と実感させて、また来たいと思わせる仕掛けが必要です。
また初めてご来店された時のビフォーアフターも保存しておいて、半年や1年後の現在と比較して実感してあげる事でファン化にも繋がります。
リピート率が上がると
それでは、自分のサロンでリピート率が上がると、どんないい事があるのかまとめていきます。
②予約枠が埋まり、売上に追われない
③やりやすいお客様が残っていく
④経営が安定する
⑤ファン顧客を増やせる
⑥単価UPの対策も取りやすくなる
いかがでしょうか?
リピート率が上がるだけで、あなたのサロンにこれだけメリットがあります。
最初は難しいかもしれませんが、まずは具体策から1つでも良いので改善してみてください。
そして現在のデータを分析して必ず比較するようにしましょう。
美容室はリピート命と言っても過言ではないので、力を入れて取り組んでくださいね。
リピーターで満席にしよう
この記事でリピートの大切さをわかっていただけたと思います。
なので、知識をインプットしただけではなく、まずは具体的なリピート対策を自分のサロンに落とし込んでみてください。
そうする事で、あなたのサロンはリピーターで満席となり安定した経営が出来るようになります。
ですが、いくらリピート率が高くても、お客様は気まぐれなので必ず離脱客は出てきてしまいます。
そんな時のための穴埋めとして新規集客もしっかり確保しておく事も重要だというのを忘れないでくださいね。
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